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とほい空でぴすとるが鳴る。またぴすとるが鳴る。
萩原朔太郎「月に吠える」
背景解説
1917年、大正時代の詩人が書いたとは思えないほどモダンでクールな一行。「ぴすとる」というカタカナの響きが妙にリアルで、まるで映画のワンシーンを切り取ったような臨場感がある。100年以上前なのに、今読んでもゾクッとする不思議な魅力があるんだ。
でも、この銃声の後に待っているのは、あなたが想像する「普通の殺人事件」とは全く違う展開だった。
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『月に吠える』の他のひとふみ
地面の底に顔があらわれ、さみしい病人の顔があらわれ。
萩原朔太郎
ぬすつと犬めが、くさった波止場の月に吠えている。
萩原朔太郎
あいつはいつも歪んだ顔をして、窓のそばに突っ立っている。
萩原朔太郎
わたしはくちびるにべにをぬって、あたらしい白樺の幹に接吻した。
萩原朔太郎
半身は砂のなかにうもれていて、それで居てべろべろ舌を出している。
萩原朔太郎
おれは病気の風船のりみたいに、いつも憔悴した方角で、ふらふらふらふらあるいているのだ。
萩原朔太郎
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