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一刻も早く自分の過去から逃れたかった。彼は、自分自身からさえも、逃れたかった。
菊池寛「恩讐の彼方に」
背景解説
やばい恋人と付き合ってて「この人マジで金のことしか考えてない...」って気づいた瞬間の絶望感、分かる?市九郎はもう自分の犯罪者人生も、金に目がくらんだ恋人も、全部が嫌になって逃げ出したくなったんだ。でも一番辛いのは、そんな状況を選んだ「自分自身」からも逃げたいって思っちゃうこと。
でもこの後、市九郎が選んだ「逃げ道」が、まさかの日本文学史に残る感動ストーリーの始まりだったなんて...
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『恩讐の彼方に』の他のひとふみ
どうせ死ぬのだと思うと、そこに世間もなければ主従もなかった。
菊池寛
自分が主殺しの大罪を犯したことに気がついて、後悔と恐怖とのために、そこにへたばってしまった。
菊池寛
身のほどを知らぬたわけじゃ
菊池寛
ただそこに、晴々した精進の心があるばかりであった。
菊池寛
もはや期年のうちに成就すべき大願を見果てずして死ぬことが、やや悲しまれた
菊池寛
敵と敵とが、相並んで槌を下した。
菊池寛
二十一年の大誓願、端なくも今宵成就いたした
菊池寛
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