云いようのない疲労と倦怠とが、 まるで雪曇りの空のようなどんよりした影を 落していた。
芥川龍之介蜜柑
背景解説
物語の冒頭で「私」の気分がめちゃくちゃ重い。「雪曇りの空のようなどんよりした影」って表現、冬の朝の布団の中にいたい気分そのもの。芥川は自分の内面をこんなに正確に言語化できる。この憂鬱があるから、ラストの蜜柑の色が際立つ。
この灰色の世界が、あるものの「色」で一変する。
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