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これも小さいながら、命のあるものに違いない。その命を無暗(むやみ)にとると云う事は、いくら何でも可哀そうだ。
芥川龍之介「蜘蛛の糸」
背景解説
極悪人・陀多が、ちっぽけな蜘蛛の命を踏みつぶそうとした瞬間、突然心に浮かんだ優しさ。自分がどれだけ悪いやつでも、小さな命を大切にしたそのひとときが、実は唯一の救いだったんです。つまり、人間て本当は誰でも、ほんの少しの善心を持ってるってことなんですよ。
でもね、その小さな善いことが、実は地獄から一本の救いの糸を生み出すんですが…果たしてそれは陀多を本当に救うことができるのか?
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『蜘蛛の糸』の他のひとふみ
翡翠(ひすい)のような色をした蓮の葉の上に、極楽の蜘蛛が一匹、美しい銀色の糸をかけて居ります。
芥川龍之介
泣声を出す力さえなくなっているのでございましょう。
芥川龍之介
自分一人でさえ断れそうな、この細い蜘蛛の糸が、どうしてあれだけの人数の重みに堪える事が出来ましょう。
芥川龍之介
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