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幼年時代
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背景解説
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母は私にも別れの言葉もいうひまもなかったのか、それきり私は会えなかった。
室生犀星「幼年時代」
背景解説
お父さんが亡くなって、今度はお母さんまで突然消えてしまった少年の心境を描いた一文。別れの言葉すらなく、ただ気がついたら一人になっていたという残酷すぎる現実が、淡々とした文章だからこそ胸に刺さる。
一体母はなぜ何も言わずに去ってしまったのか、そしてこの少年はどうやって生きていくのか?
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『幼年時代』の他のひとふみ
「またおっかさんところへ行ったのか。」とたずねるごとに、私はそしらぬ振りをして、「いえ。表で遊んでいました。」
室生犀星
私は黙って俯向うつむいていた。何を言っても駄目だ。何も言うまいと心で誓った。
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「哀愁」が響くひとふみ
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