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紀昌は的を見ることと瞬きをしないこととを学んだ。それだけの修行に三年かかった。
中島敦「名人伝」
背景解説
弓を射る修行じゃなくて、「見る」修行だけで3年。しかも瞬きしない訓練。普通なら諦めるレベルの基礎修行に3年をかける。本当に何かを極めるとは、こういうことなんだ。
でもこれはまだ序の口。紀昌の修行はここからさらにエスカレートする。
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『名人伝』の他のひとふみ
名人紀昌は終に弓を手にしなくなった。
中島敦
弓というものがどんな物であったか、それも思い出せぬ。
中島敦
射之射ではなく、不射之射でなければならぬ。
中島敦
弓?と老人は笑う。
中島敦
ああ、夫子が、——古今無双の射の名人たる夫子が、弓を忘れ果てられたとや?
中島敦
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