もどる
前にはあのようにつけつけとは哂わなんだて。
芥川龍之介「鼻」
背景解説
長かった鼻が短くなったことで、周りの反応が変わっちゃった…昔はあんなに露骨に笑われなかったのに、今は容赦なく笑われてる。そんなギャップに気づいた主人公が、経文を読みながらぼそっと呟く、ちょっと悔しくて虚しい一言です。
じゃあ、あの人物に短くなった鼻について何か言われたのか、それとも周りの態度が変わったのか、その衝撃の瞬間を見てみませんか?
あらすじを見てみる →
本文を読む →
『鼻』の他のひとふみ
内供は人を見ずに、ただ、鼻を見た。――しかし鍵鼻(かぎばな)はあっても、内供のような鼻は一つも見当らない。
芥川龍之介
内心では勿論弟子の僧が、自分を説伏(ときふ)せて、この法を試みさせるのを待っていたのである。
芥川龍之介
内供のそう云う策略をとる心もちの方が、より強くこの弟子の僧の同情を動かしたのであろう。
芥川龍之介
それは分っても、自分の鼻をまるで物品のように取扱うのが、不愉快に思われたからである。
芥川龍之介
ほとんど、忘れようとしていたある感覚が、再び内供に帰って来たのはこの時である。
芥川龍之介
← ホームに戻る