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藤壺の宮は自分にやましい心がなかったらまして美しく見える舞であろうと見ながらも夢のような気があそばされた。
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(07 紅葉賀)」
背景解説
源氏物語の前半、紅葉賀の帖から。与謝野晶子の訳文は原文の格調を保ちながらも、現代の読者の心に直接響く力を持つ。この一節には、平安の宮廷に生きた人々の感情が凝縮されている。千年の時を超えて、人の心の本質は変わらないことを教えてくれる。
美しさの描写が、目の前に情景を浮かび上がらせる。
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『源氏物語(07 紅葉賀)』の他のひとふみ
人よりはすぐれた風采のこの公子も、源氏のそばで見ては桜に隣った深山の木というより言い方がない。
紫式部(与謝野晶子訳)
神様があの美貌に見入ってどうかなさらないかと思われるね、気味の悪い。
紫式部(与謝野晶子訳)
この世でこんなに人を喜ばせることのできる源氏は前世ですばらしい善業があったのであろう。
紫式部(与謝野晶子訳)
私がよそに行っている時、あなたは寂しいの。
紫式部(与謝野晶子訳)
袖濡るる露のゆかりと思ふにもなほうとまれぬやまと撫子。
紫式部(与謝野晶子訳)
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