親の家ではあっても、良人の愛を失った女になって帰って行くことは、夫人の決心のできかねることであった。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(31 真木柱)
背景解説
夫の愛を失った妻が、実家に帰れるはずなのに「愛を失った女」として戻ることには耐えられない場面。プライドと現実の間で身動きが取れなくなる苦しみが痛いほど伝わるんだよね。
帰れる場所と、帰りたい場所は違う。
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